2017年01月08日
徹底解剖! NBORDE HK416D 粘着レビュー (Part 2)
(Photo by Move Sさん - Thanks!)
さあお待たせしました。NBORDE のコダワリのあまりの細かさに、みなさまを置いてけぼりに、なんなら自分も置いて行かれている気がして心配だったこの企画、意外にも需要があったようでほっとしております。今回はパート2ということで、一層ねちねちと細かくレビューしてまいります!
パート1 (コダワリポイントその1~3) はこちら!
その4: 実銃採寸というレベルじゃない
さて、HK416のトイガンとしては最後発になる NBORDE 製コンバージョンキット、リアル志向のトイガンで良くうたわれる 「実銃から採寸」 というフレーズでは語り切れないリアルサイズ・リアル造形へのコダワリが。
416は上の2枚の写真に見られるような複雑に R が組み合わさった造形がそこかしこに見られるのですが、これを再現するためにアメリカまで出かけて実銃を購入、精密に採寸した上で型取りしたそうです。その取った型に樹脂を注入して原型を作るのですが、樹脂が固まるときにわずかに縮むらしく、その収縮率で割り戻した寸法で3D データ化。その結果、細かい造形も正確に表現されています。
例えばここ。ピボットピンが差さっているあたりの造形。416はここがテイクダウン時レールにぶつからないように、深くえぐれたようになっているのが特徴です。
M4の同じ部分はなだらかなカーブになっていて、レールによってはぶつかって傷がはいることもしばしば。
ぱっと見直線的に削られているようですが、拡大してみると実は3本の直線を R でつないだような造形であることがわかります。
ほとんどのトイガンでは、上の写真のように直線3本でカクカクに表現されてしまっているか、普通に R になっているみたいです。まあこれはほんの一例で、そこかしこにこんな言わなきゃ絶対気づかないようなコダワリが詰まっています。
その5: 取る面と取らない面がある
前回レールのお話をした際、全体に面取りがなされて手触りがマイルドになっていると書きましたが、当然すべての角を丸くすればいいというものではないようです。
例えばこちら。グリップ上部のカーブですが、416では面から R に変わる部分のエッジが割とはっきり見えていて、エンドプレート近くでぼやかす処理がされているらしいのです。普通に考えたら手が触れるこの部分は丸くしてしまいそうですが、リアルな造形を求めるのであれば取ってはいけない面なのです。
続いてトリガー周り。赤枠で囲った部分の面取りが 「深い → 浅い → 深い」 と変化していく様子が忠実に再現されています。これはなんとなくえぐれてる部分によって面取りが浅くなっている感じがわかるのですが、謎な部分もあります。
それがこれ。トリガー周りの曲線に沿って面取りがされているんですが、赤枠で囲った部分、最後の数ミリのみピン角になっているのです。理由はわかりませんが、本物がそうなってるんだからしかたないですね。
N 「ほらココ! ここだけ面取りされてなくてピン角なんだよ!」
T 「え?どこですか?」
N 「ココだよココ! トリガーのとこの最後だけピン角!」
T 「え?あ、あ~~、ここっすね! 本当だ~!」(わかってない)
※実話
その6: ガタガタしちゃうと困るんで
本日最後のコダワリはガスブロック! これをバレルに固定するロールピンへの変態的なコダワリ (誉め言葉) はご紹介済みですが、今回はガスブロック本体について。実は416を組む時に鬼門になるのがこのガスブロックで、年代ごとに結構な数のマイナーチェンジが施されているのです。NBORDE の416キットに付属するものは、最初期より少しあとのバージョンを忠実に再現しているのですが、ここで触れるのはそのリアルな造形についてではありません。
おわかりになるだろうか?(© 東京装備BAKA)
ガスブロック自体はスチールの鋳物なので、すこしザラついた表面をしているのですが、赤枠で囲った部分は切削処理されていてツルツルになっています。これは可倒式のフロントサイトを装着する部分なので、実銃では精度を出すためにここだけ削ってあるそうです。当然 NBORDE でも削っています。
N 「ほらね、削ってあるでしょ?フロントサイトがガタついちゃ困るからね。」
T 「ほんとだすごい! で、フロントサイト付けるんすか?」
N 「付けないよ。付けてる人ほとんどいないじゃん」
T 「・・・」
※実話
このコダワリの数々、正直ひとつひとつは言わなきゃわからないレベルの差なんですが、それらがまとまってひとつになると、全体としてものすごい説得力というかオーラを感じます。ちと大袈裟ですけど、「リアルさ」ってそういうものなんじゃないでしょうか。
さて、ここまで言われなきゃ気づかないとはいえ、曲がりなりにも 「見えるコダワリ」 をお伝えしてきました。次回はどうあがいても見た目には関係ない 「見えないコダワリ」 を書いていこうと思います。
お楽しみに!
さて、HK416のトイガンとしては最後発になる NBORDE 製コンバージョンキット、リアル志向のトイガンで良くうたわれる 「実銃から採寸」 というフレーズでは語り切れないリアルサイズ・リアル造形へのコダワリが。
416は上の2枚の写真に見られるような複雑に R が組み合わさった造形がそこかしこに見られるのですが、これを再現するためにアメリカまで出かけて実銃を購入、精密に採寸した上で型取りしたそうです。その取った型に樹脂を注入して原型を作るのですが、樹脂が固まるときにわずかに縮むらしく、その収縮率で割り戻した寸法で3D データ化。その結果、細かい造形も正確に表現されています。
例えばここ。ピボットピンが差さっているあたりの造形。416はここがテイクダウン時レールにぶつからないように、深くえぐれたようになっているのが特徴です。
M4の同じ部分はなだらかなカーブになっていて、レールによってはぶつかって傷がはいることもしばしば。
ぱっと見直線的に削られているようですが、拡大してみると実は3本の直線を R でつないだような造形であることがわかります。
ほとんどのトイガンでは、上の写真のように直線3本でカクカクに表現されてしまっているか、普通に R になっているみたいです。まあこれはほんの一例で、そこかしこにこんな言わなきゃ絶対気づかないようなコダワリが詰まっています。
その5: 取る面と取らない面がある
前回レールのお話をした際、全体に面取りがなされて手触りがマイルドになっていると書きましたが、当然すべての角を丸くすればいいというものではないようです。
例えばこちら。グリップ上部のカーブですが、416では面から R に変わる部分のエッジが割とはっきり見えていて、エンドプレート近くでぼやかす処理がされているらしいのです。普通に考えたら手が触れるこの部分は丸くしてしまいそうですが、リアルな造形を求めるのであれば取ってはいけない面なのです。
続いてトリガー周り。赤枠で囲った部分の面取りが 「深い → 浅い → 深い」 と変化していく様子が忠実に再現されています。これはなんとなくえぐれてる部分によって面取りが浅くなっている感じがわかるのですが、謎な部分もあります。
それがこれ。トリガー周りの曲線に沿って面取りがされているんですが、赤枠で囲った部分、最後の数ミリのみピン角になっているのです。理由はわかりませんが、本物がそうなってるんだからしかたないですね。
N 「ほらココ! ここだけ面取りされてなくてピン角なんだよ!」
T 「え?どこですか?」
N 「ココだよココ! トリガーのとこの最後だけピン角!」
T 「え?あ、あ~~、ここっすね! 本当だ~!」(わかってない)
※実話
その6: ガタガタしちゃうと困るんで
本日最後のコダワリはガスブロック! これをバレルに固定するロールピンへの変態的なコダワリ (誉め言葉) はご紹介済みですが、今回はガスブロック本体について。実は416を組む時に鬼門になるのがこのガスブロックで、年代ごとに結構な数のマイナーチェンジが施されているのです。NBORDE の416キットに付属するものは、最初期より少しあとのバージョンを忠実に再現しているのですが、ここで触れるのはそのリアルな造形についてではありません。
おわかりになるだろうか?(© 東京装備BAKA)
ガスブロック自体はスチールの鋳物なので、すこしザラついた表面をしているのですが、赤枠で囲った部分は切削処理されていてツルツルになっています。これは可倒式のフロントサイトを装着する部分なので、実銃では精度を出すためにここだけ削ってあるそうです。当然 NBORDE でも削っています。
N 「ほらね、削ってあるでしょ?フロントサイトがガタついちゃ困るからね。」
T 「ほんとだすごい! で、フロントサイト付けるんすか?」
N 「付けないよ。付けてる人ほとんどいないじゃん」
T 「・・・」
※実話
このコダワリの数々、正直ひとつひとつは言わなきゃわからないレベルの差なんですが、それらがまとまってひとつになると、全体としてものすごい説得力というかオーラを感じます。ちと大袈裟ですけど、「リアルさ」ってそういうものなんじゃないでしょうか。
さて、ここまで言われなきゃ気づかないとはいえ、曲がりなりにも 「見えるコダワリ」 をお伝えしてきました。次回はどうあがいても見た目には関係ない 「見えないコダワリ」 を書いていこうと思います。
お楽しみに!
鉄砲紹介 (東京マルイ ガスブローバック Glock 19編)
HK45CT サイト調整失敗!&バレル交換成功!
HK45CT のサプレッサー&ケース!!
HK45CT 実射&カスタム!!
トレポン流速化!? Move 153カスタム!
SEAL なスコープのマウントリング!
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エヌボルデでの416でしかわからない箇所。手に取ってみないとわからない部分はありますか?
購入を検討しているため画像で判断できるポイントは求めてません
初めまして、コメントありがとうございます!
自分はココに書いたことすら教えていただくまで全然わからなかったので、カルボナーラさんの求めるレベルのポイントがお答えできる気が全くしませんです・・・。お役に立てず申し訳ありません。ぜひご自身で取り扱いのあるお店で触ってみてください!
あ、自分の416はMoveさんで組んでいただいているので、とっても良く当たります(笑)
私は関東には住んでいないので店舗に行って触る事ができません....
お持ちのHK416官給レイルとアッパーの面取りの仕方を比較して違いはありますか?
お返事お待ちしています
レイルに関しては造形的にほぼ見分けがつかないレベルですね。自分の官給レイルは結構使い込まれた中古なので、手触りはさらにマイルドですが、NBORDEのレイルもさらりとした手触りでしっかり角が取られています。
アッパーは実物を持っていないので詳細はわかりません。
記事を読んで物欲を刺激されnborde HK416注文してしまいました!
完成して届くまでが楽しみですw
次回の見えないコダワリもとても気になります!
初めまして、コメントありがとうございます!
nborde HK416D ご購入おめでとうございます。1円ももらってませんがなんか嬉しいです(笑) 組み上がるの楽しみですね!
見えないコダワリ編、なかなか書く時間が取れないのですががんばります!