2015年10月14日
光学機器紹介 (Elcan Spector DR 1-4x 編)
超今更ですが、ずっと前に購入したものの記事にせずに放置していた光学機器、「Elcan Spector DR 1-4x」 をご紹介します。
Raytheon 社によるあまりにも有名な 「Elcan Spector DR」 は1-4倍率の可変スコープですが、通常のズームスコープと異なり、等倍か4倍を切り替えて運用します。レバーひとつで1秒もかからずに切り替えられるため、CQB から中距離の狙撃まで、戦況の変化に瞬時に対応できるオプティクスとして、SOCOM 配下のほとんどの部隊に納入されています。
納入時の型式は 「SU230/PVS Articulated Telescope」。いわゆる SOPMOD Block II のアクセサリとなっていて、SOPMOD 計画の第2世代 MDNS (Miniature Day/Night Sight) としてラインアップされています。
1-4倍の可変ということで汎用性が高く、載せられている鉄砲もさまざまです。自分の真似している MARSOC 隊員は、DMR 的に中距離交戦に使われる SCAR-H に載せて使っています。
そうかと思えば CQB 用のレシーバーである MK18Mod1 にもよく載っていますね。Spector DR の DR は 「Dual Role (2つの役割)」 の略ですが、まさに1台2役。
ちなみに上の2枚の写真に載っているのは、側面が丸みを帯びたデザインの後期型ですが、この写真のように角ばった前期型も存在します。どちらかと言えばミリフォトでよく見られるのはこちらですが、自分のは丸い方です。
というわけで、細かく見ていきます。左側面は倍率変更のレバーや、ウィンデージダイヤル、イルミネーションレティクルのスイッチなど、操作系が集中しています。
右側面は A.R.M.S. 製マウントのレバーだけ。通常マウントのレバーは左側に来ることが多いのですが、このサイトは右側に付いてます。聞いた話によると、左にレバーがあると銃をスリングで吊っているときに、誤ってレバーを動かしてしまうことがあるらしく、右側レバーに変更している兵隊さんもいるとのこと。その辺の意見を反映しているのでしょうか。
右サイドの刻印には、型式と対応する口径 (7.62用もある)、NSN などが記載されています。
購入時には補助サイトとして Doctor II サイトが載っていましたが、少しでも軽くしたくて取っ払いました。実際付けてない人多いです。ちなみにそれでも重量は実測で 660g ほどあります。
対物レンズは30mm と大口径。以前書いたようにカメラ用の保護フィルターでプロテクションしています。
これまた大きな接眼側。くまさんの耳のように見えるのはバックアップのアイアンサイト。アイレリーフは70mm と十分で、ゴーグルを付けてても狙いやすいです。
エレベーションは接眼部下のダイヤルを回して調整します。1クリック0.5MOA で、調整範囲は120MOA。マウントのレバー操作時に誤操作しやすいからか、ストッパーが付いています。
ウィンデージは対物側のダイヤル。調整幅、調整範囲はエレベーションと同様。
レールへの固定は A.R.M.S. のデュアルレバーを使用。同世代の光学機器である EOTech の553と同じですね。
さあ Elcan Spector DR の心臓部、倍率変更レバーです。これは等倍になっている状態。
そしてこれが4倍時。レバーは少し押し下げるようにしながら動かすので、不意に動いてしまうようなことはありません。
等倍で覗くとこんな感じ。背景汚くてすいません。
で、4倍。等倍ではよくわからなかった Surefire の電池がはっきり見えますね。
対物側から覗きながらレバーを操作してみます。これが等倍の状態。
レバーを動かすと、内部にあるプリズムなどの光学系ひとかたまりがぐるーっと90度動いて・・・
こうなります。これで4倍。0.1mm ずれただけで使い物にならないスコープなのに、こんな大胆な仕組みで成り立つってすごいですね。
レティクルは官給・民生・口径などで数種類あるようですが、自分のはこんな感じ。見やすい上に適度に複雑でかっこいいです。
そのレティクルは2パターンで光ります。スイッチは電池ボックス兼用のダイヤル。これ、やたら固くて操作性めちゃ悪いです。
ダイヤル上部のフタを外すと電池が出てきます。
使用バッテリーは Aimpoint Comp M2でも使う 「DL 1/3 N」。入手性が悪すぎる電池です。バッテリーライフは光度 Max で600時間以上、平均では3000時間以上とのこと。
ダイヤルを右回しでレティクル全体が光ります。これは暗所で使用する時用ですかね。
左に回すとクロスヘアの交点のみ点灯。等倍でこのモードを使うとドットサイトのように使用できます。
さまざまな部隊・鉄砲に使用でき、1-4倍の切り替え式とゲームでの汎用性も高いこのスコープ、大変素晴らしいのですがいかんせん重いです。EXPS に G33 を付けたより重いので、長時間の使用は腕にキます。とはいえミリフォトでの使用例の多さ、機関車トーマスのような塊感のあるフォルム、クリアで広い FOV など、重さを補って余りある魅力を持つ光学機器ではあります。重いですけど。
1-4倍の可変ということで汎用性が高く、載せられている鉄砲もさまざまです。自分の真似している MARSOC 隊員は、DMR 的に中距離交戦に使われる SCAR-H に載せて使っています。
そうかと思えば CQB 用のレシーバーである MK18Mod1 にもよく載っていますね。Spector DR の DR は 「Dual Role (2つの役割)」 の略ですが、まさに1台2役。
ちなみに上の2枚の写真に載っているのは、側面が丸みを帯びたデザインの後期型ですが、この写真のように角ばった前期型も存在します。どちらかと言えばミリフォトでよく見られるのはこちらですが、自分のは丸い方です。
というわけで、細かく見ていきます。左側面は倍率変更のレバーや、ウィンデージダイヤル、イルミネーションレティクルのスイッチなど、操作系が集中しています。
右側面は A.R.M.S. 製マウントのレバーだけ。通常マウントのレバーは左側に来ることが多いのですが、このサイトは右側に付いてます。聞いた話によると、左にレバーがあると銃をスリングで吊っているときに、誤ってレバーを動かしてしまうことがあるらしく、右側レバーに変更している兵隊さんもいるとのこと。その辺の意見を反映しているのでしょうか。
右サイドの刻印には、型式と対応する口径 (7.62用もある)、NSN などが記載されています。
購入時には補助サイトとして Doctor II サイトが載っていましたが、少しでも軽くしたくて取っ払いました。実際付けてない人多いです。ちなみにそれでも重量は実測で 660g ほどあります。
対物レンズは30mm と大口径。以前書いたようにカメラ用の保護フィルターでプロテクションしています。
これまた大きな接眼側。くまさんの耳のように見えるのはバックアップのアイアンサイト。アイレリーフは70mm と十分で、ゴーグルを付けてても狙いやすいです。
エレベーションは接眼部下のダイヤルを回して調整します。1クリック0.5MOA で、調整範囲は120MOA。マウントのレバー操作時に誤操作しやすいからか、ストッパーが付いています。
ウィンデージは対物側のダイヤル。調整幅、調整範囲はエレベーションと同様。
レールへの固定は A.R.M.S. のデュアルレバーを使用。同世代の光学機器である EOTech の553と同じですね。
さあ Elcan Spector DR の心臓部、倍率変更レバーです。これは等倍になっている状態。
そしてこれが4倍時。レバーは少し押し下げるようにしながら動かすので、不意に動いてしまうようなことはありません。
等倍で覗くとこんな感じ。背景汚くてすいません。
で、4倍。等倍ではよくわからなかった Surefire の電池がはっきり見えますね。
対物側から覗きながらレバーを操作してみます。これが等倍の状態。
レバーを動かすと、内部にあるプリズムなどの光学系ひとかたまりがぐるーっと90度動いて・・・
こうなります。これで4倍。0.1mm ずれただけで使い物にならないスコープなのに、こんな大胆な仕組みで成り立つってすごいですね。
レティクルは官給・民生・口径などで数種類あるようですが、自分のはこんな感じ。見やすい上に適度に複雑でかっこいいです。
そのレティクルは2パターンで光ります。スイッチは電池ボックス兼用のダイヤル。これ、やたら固くて操作性めちゃ悪いです。
ダイヤル上部のフタを外すと電池が出てきます。
使用バッテリーは Aimpoint Comp M2でも使う 「DL 1/3 N」。入手性が悪すぎる電池です。バッテリーライフは光度 Max で600時間以上、平均では3000時間以上とのこと。
ダイヤルを右回しでレティクル全体が光ります。これは暗所で使用する時用ですかね。
左に回すとクロスヘアの交点のみ点灯。等倍でこのモードを使うとドットサイトのように使用できます。
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