2016年08月23日
未来装備 AN/PSQ-20B!! (前編)

本日は Insight Technology 社製の未来デバイス、AN/PSQ-20B ENVG (Enhanced Night Vision Goggle) のご紹介です。実物の PSQ-20B は光増幅管を使ったナイトビジョンとサーマルカメラを複合させた暗視装置で、俗に Fusion (融合) と呼ばれています。同じフージョンデバイスでは DEVGRU の使用で有名な AN/PSQ-36 FGS (Fusion Goggle System) が有名ですね。

PSQ-20B の映像はこんな感じにナイトビジョンの映像に熱源がハイライトされて合成されます。サーマルのみの映像だと熱源以外のモノの輪郭がわかりにくく、その映像だけを頼りに行動することは難しいですが、暗視映像と合成される PSQ-20B であれば装着しっぱなしでも暗所で支障なく活動できます。また、暗所での照準に必須の IR レーザーポインターとの併用も可能です。

こんな感じで熱源の輪郭を強調して表示するようなことも出来るようです。暗闇でこんな視界を持って戦えるとか完全チートですね。米軍こわいです。

さて自分が PSQ-20B に興味を持ったのはこの写真がきっかけ。アフガニスタン東部のカーピーサー州で、3rd SFG の ODA が現地部隊と訓練を行った時の模様を撮影した画像です。

Beyond の旧型コンシャツ着てたり、右側の人が PVS-31装着な上有名なヤギのパッチしてたり興味が尽きない写真なんですが、左の人の頭に付いてる変わったバッテリーボックスが気になったのです。

というわけでドーーン! 官給品の AN/PSQ-20B に同梱される、ヘルメットマウント&バッテリーボックスです!!

こちらのマウントは本体を装着する前部パーツと、バッテリーボックスを装着する後部パーツの2つで構成されています。

前部パーツは一般的な NV マウントのように前後上下調節機能が付き、後部パーツに装着したバッテリーボックスから電源を供給するための配線が施されています。

使用しない時に、普通のマウントのように上に跳ね上げるだけでなく、横に振って通常視界を確保することが出来ます。Norotos の INVG マウントと同じ仕組みですね。というかところどころ見られる特徴をから推測すると、このマウントは Norotos 社の OEM ではないでしょうか。

と、いろいろ妄想が尽きない素敵デバイスなんですが、理屈はともかく見た目がめちゃくちゃかっこいいです。この辺の配線がのたくった辺りとかたまりません。

さて続いて後部パーツを見ていきます。マウントを含む前部パーツに比べてシンプルで、電源供給のケーブルが出ている以外は、要するにヘルメット後端に引っ掛けるフックです。

バッテリーは4本の単3電池を使用。サーマル・光増幅併用モードで約7.5時間駆動するようです。(サーマルのみなら8.5時間) 1回のオペレーションであれば十分な駆動時間です。

各パーツの裏側はこんな感じ。それぞれヘルメットのフチに引っ掛けるフックが付いています。後部パーツのフックには、ヘルメットパッド用のベルクロに干渉することを想定してオスベルクロがあしらわれています。芸が細かい。

前後パーツはラチェットで接続されて、ヘルメットのサイズに合わせて調節できます。
さて、だいぶ長くなったので、ヘルメットへの装着と肝心のブツに関しては後編でお伝えしたいと思います!
To be continued!!
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