TASK FORCE KZL

先日ついに実物を手に入れた Crye Precision 製プレートキャリア、LV-MBAV。このプレキャリは MARSOC 御用達でありながら入手しにくく、レプリカもないことから再現の難しい装備でした。そんな時彗星のように登場したのは、日本が誇るタクティカルギア・テイラー、x115x Taylor による 「LV MBAV CLONE」 でした。

2013年末の V ショーでデビューを飾って以来、日本だけでなく世界の MARSOC ファンから熱い注目を集め、再販するたびに即完売する超人気アイテムとなっています。

このLV MBAV CLONE は x115x Taylor の Anonymous 3氏による創意の塊ともいうべきアイテム、その複雑な造りは本家とはまた違った凝り方で、もはやオリジナルと言っても過言ではない領域に達しています。それに対して今日紹介するのは、ひたすら実物のコピーに徹したレプリカです。


ドーーン! 謎のタクティカルギア製作者、「Doktor Mervin」 による LV MBAV レプリカです。この方の正体はわかりませんが、さまざまな入手困難アイテムを、受注生産的に制作しているテイラーさんで、この LV MBAV もそのラインナップのひとつ。


LV-MBAV の特徴とも言えるカマーバンド端も、実物同様ゴム素材でできています。若干質感が違うほか、実物にはないベルクロを縫い付けたステッチなどもありますが、かなり本物に近い雰囲気。


プレートバッグ部も例の伸縮素材でできています。ナイロン部分はやや織りの粗いものを使っていますが、伸縮素材の質感は本物そっくり。ファステックス接続部がただの輪っかなのも実物通り。


ショルダーパッドも実物同様ペラペラの伸縮素材のみ。アンテナもぶっ刺せそうです。


が、ショルダーストラップは一般的なベルクロ貼り合わせ方式。さすがに実物の方式は使いにくすぎるからでしょうか。


プレートバッグ裏のメッシュもしっかり再現。やや色味が濃く、もちろん Crye のタグはありません。


リアプレートバッグの内部で、エラスティックバンドのベルクロを貼り合わせて接続する方式も実物まんま。


感嘆するのは複雑なカマーバンド部分。素材の質感から縫製まですごい再現度。ほぼ完コピですね。違いはラジオポーチにドレンホールが追加されているくらいでしょうか。


ダミープレートを入れてみました。実物と同じ伸縮素材を使っているおかげで素晴らしいむっちり感。


このリアルな LV MBAV レプリカ、数か月前に入手したんですが、結局使わないまま実物を手に入れてしまいました。でもおかげで実物と比べることができ、その完成度の高さを改めて認識することができました。

自分もいくつかしょうもない工作をしているだけに、その凄さは身に染みてわかるのですが、この Doktor Mervin や x115x Taylor さん、そしてわれらが morizo さんなど、なかなか手に入らないものを高いクオリティで自作してしまう方たちには本当に憧れます。