2014年12月08日
ベガスの砂漠でシューティング (長物編)
早速撃っていきましょう。最初はおなじみの MP5。9mm 口径のピストル弾を使うサブマシンガンですね。リトラクタブルストックの A5で、オプティカルは4MOA の Aimpoint Comp ML2が付いています。
サブマシンガンということでピストルと同じ距離で撃ちましたが、セミオートで撃つと当たる当たる! 25m で4インチ (約10センチ) の的にカンカン当たります。ストックとダットサイトの威力がこれほどとは。ところがフルオートに切り替えた途端全然当たらない!! かなりタイトに構えても全く反動を抑えきれず、バーストで撃ってもいいとこ2発くらいが限界で、それ以上連射すると的の上に弾が逸れてしまいます。
続いてはこちらもおなじみの M4です。
M4と言っても 民生品の AR-15をベースに14.5インチアッパーに換装してあるもの。アンチローテーションピンが付いてますね。
ハンドガードは A.R.M.S. の S.I.R. レールシステムを装着してあり、ハンドガード下部にはシュアファイアの M900を装備、ちょっとオールドスクールなタクティカルカスタムです。
使用弾薬は軍用の5.56mm NATO 弾ではなく、.223 レミントンを使用します。厳密には5.56x45mm NATO 弾用の銃で .223 レミントンを撃った場合、若干の精度低下が起きるそうなのですが、25m の射距離では全く変わりません。
エアガンで撃ちなれた M4、やはり構えたとき一番しっくりきました。こちらもセミオートで撃ってる限りは百発百中の精度ですが、フルオートは全然制御できませんでした・・・。ちなみにライフルでこの距離から金属板の的を撃つと凹んでしまうので、M4のみペーパーターゲットを撃ちました。
そしてピストルレンジ最後となるのはこちら。KELTEC KSG というショットガンです。初めて見る銃ですが、軽くて短くて取り回しのいい銃です。弾丸は12番ゲージの8号バードショット。
大迫力のマズル周り。よく見るとマガジンチューブが2本あり、各6発装てんできるので、薬室の1発と合わせて13発も装弾できる大火力を誇ります。
装弾はストックのチークピース下あたりから行います。排莢もここから真下に向かってするため、左右どちらの手でも扱えます。
弾丸が細かい散弾のバードショットということもあり、反動がマイルドでガンガン撃てます。フォアエンドにバーティカルグリップが付いていて、めちゃ素早く連射できます。25m の距離だと大体直径1m 弱に広がり、すさまじい面制圧力を発揮。
金属板の的につく弾痕はこんな感じ。真ん中あたりと右下についた45ACP の弾痕と比べるとかなり小さい跡が大量についているのがわかります。
さて、ピストルレンジでの射撃を終え、いよいよ最長900m というライフルレンジに移ります。こちらは射台から見た風景ですが、このサイズの写真ではほとんど的がどこにあるのかわかりませんね・・・。
ロングレンジライフル1つ目は HK416! ではなくて民生品の MR556A1 です。セミオンリーの16.5インチバレル仕様ですが、見た目はほぼ416、かなりテンションあがります。
このライフルでは300m~400m の距離を狙います。ベンチに座ってライフルレストを使うので、かなり精密な射撃が期待できます。とはいえ普段飛んで50m のエアガンしか撃っていないので、肉眼ではほとんど見えない300m 先の的を狙うというのはちょっと想像を絶します。
一応的はこの辺にあります。拡大した画像を付けても形の違う的が2つぶら下がっているくらいしか判別できませんが、左の的は豚の形をしていてほぼ本物の豚と同じサイズ、右の的は大体人間の大きさだそうです。
もちろんアイアンサイトでは狙えないので、8倍まであるスコープを使います。こちらは MARCH というオーストラリアのスコープメーカーのもの。自分は聞いたことなかったんですが、3,000豪ドル以上する高級品。
最初に300m、次に400m の的を狙いました。中井さんの指導で風を読み、着弾を見ながら補正すると・・・当たる!! 銃声を聞いてからたっぷり1秒くらい遅れて金属板を弾が叩く音が帰ってきます。これはすごい経験。
そしていよいよ最後の銃、Knight's Armament の SR-25 です。SEALs などにも使われているセミオートマチックでは最高峰と言われる狙撃ライフルで、弾丸は308ウインチェスター (7.62x51mm NATO弾の民生品)。こいつで500m、次いでなんと800m の的まで狙います。800m とかたいていのお宅で最寄りのコンビニより遠いのではないでしょうか。
20インチ銃身で、ライフリングは5条右回りの1/11。バイポッドと Leupold のスコープで遠距離射撃にトライします。
ちなみに先ほどの写真で見た800m の的はこんな感じ。かろうじて左側の2重丸と、右側の人間大ターゲットが確認できますでしょうか?
ウォーミングアップの500m で10発しかない弾丸を7発も使ってしまい、800m に残されたのはたったの3発。2発の外れ弾で弾道を補正してラスト1発、ついに人間大のターゲットにヒット!! 嘘みたいです。
2回にわたってお送りした実弾射撃レポート、いかがだったでしょうか。完全にエアガンとは別物ですが、普段使っているトイガンの本物に触れられるのはなかなかできない体験。あとはやはり遠距離射撃、精密なライフルときちんとゼロインされたスコープがあり、2~3発試射が出来れば、素人でも800m という狙撃を行えることにちょっと戦慄しました。これ、狙われたら絶対防げないですよね・・・。
それにしてもデザートシューティングツアー、めちゃくちゃ楽しかったです。グアムやハワイなんかに比べるとちょっと遠いですが、フルオート射撃やサプレッサーを体験できるのはベガスならでは。そしてラスベガスはギャンブルとともに世界的なビジネスショーやコンベンションでも有名ですので、お仕事で行かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?ラスベガスやその付近に行かれる方はぜひ行ってみてください!
懇切丁寧にご指導いただき、超非日常体験をさせていただいた中井さん、
ありがとうございました!
おまけ: レンジに貼ってある射撃上での基本ルール。年季が入りすぎてハゲハゲですが、
1. 銃は常に弾が入ってるつもりで扱うこと
2. 撃つ準備が出来るまでトリガーに指をかけない
3. 銃口は常にレンジを向けておくこと
と書いてあります。
サブマシンガンということでピストルと同じ距離で撃ちましたが、セミオートで撃つと当たる当たる! 25m で4インチ (約10センチ) の的にカンカン当たります。ストックとダットサイトの威力がこれほどとは。ところがフルオートに切り替えた途端全然当たらない!! かなりタイトに構えても全く反動を抑えきれず、バーストで撃ってもいいとこ2発くらいが限界で、それ以上連射すると的の上に弾が逸れてしまいます。
続いてはこちらもおなじみの M4です。
M4と言っても 民生品の AR-15をベースに14.5インチアッパーに換装してあるもの。アンチローテーションピンが付いてますね。
ハンドガードは A.R.M.S. の S.I.R. レールシステムを装着してあり、ハンドガード下部にはシュアファイアの M900を装備、ちょっとオールドスクールなタクティカルカスタムです。
使用弾薬は軍用の5.56mm NATO 弾ではなく、.223 レミントンを使用します。厳密には5.56x45mm NATO 弾用の銃で .223 レミントンを撃った場合、若干の精度低下が起きるそうなのですが、25m の射距離では全く変わりません。
エアガンで撃ちなれた M4、やはり構えたとき一番しっくりきました。こちらもセミオートで撃ってる限りは百発百中の精度ですが、フルオートは全然制御できませんでした・・・。ちなみにライフルでこの距離から金属板の的を撃つと凹んでしまうので、M4のみペーパーターゲットを撃ちました。
そしてピストルレンジ最後となるのはこちら。KELTEC KSG というショットガンです。初めて見る銃ですが、軽くて短くて取り回しのいい銃です。弾丸は12番ゲージの8号バードショット。
大迫力のマズル周り。よく見るとマガジンチューブが2本あり、各6発装てんできるので、薬室の1発と合わせて13発も装弾できる大火力を誇ります。
装弾はストックのチークピース下あたりから行います。排莢もここから真下に向かってするため、左右どちらの手でも扱えます。
弾丸が細かい散弾のバードショットということもあり、反動がマイルドでガンガン撃てます。フォアエンドにバーティカルグリップが付いていて、めちゃ素早く連射できます。25m の距離だと大体直径1m 弱に広がり、すさまじい面制圧力を発揮。
金属板の的につく弾痕はこんな感じ。真ん中あたりと右下についた45ACP の弾痕と比べるとかなり小さい跡が大量についているのがわかります。
さて、ピストルレンジでの射撃を終え、いよいよ最長900m というライフルレンジに移ります。こちらは射台から見た風景ですが、このサイズの写真ではほとんど的がどこにあるのかわかりませんね・・・。
ロングレンジライフル1つ目は HK416! ではなくて民生品の MR556A1 です。セミオンリーの16.5インチバレル仕様ですが、見た目はほぼ416、かなりテンションあがります。
このライフルでは300m~400m の距離を狙います。ベンチに座ってライフルレストを使うので、かなり精密な射撃が期待できます。とはいえ普段飛んで50m のエアガンしか撃っていないので、肉眼ではほとんど見えない300m 先の的を狙うというのはちょっと想像を絶します。
一応的はこの辺にあります。拡大した画像を付けても形の違う的が2つぶら下がっているくらいしか判別できませんが、左の的は豚の形をしていてほぼ本物の豚と同じサイズ、右の的は大体人間の大きさだそうです。
もちろんアイアンサイトでは狙えないので、8倍まであるスコープを使います。こちらは MARCH というオーストラリアのスコープメーカーのもの。自分は聞いたことなかったんですが、3,000豪ドル以上する高級品。
最初に300m、次に400m の的を狙いました。中井さんの指導で風を読み、着弾を見ながら補正すると・・・当たる!! 銃声を聞いてからたっぷり1秒くらい遅れて金属板を弾が叩く音が帰ってきます。これはすごい経験。
そしていよいよ最後の銃、Knight's Armament の SR-25 です。SEALs などにも使われているセミオートマチックでは最高峰と言われる狙撃ライフルで、弾丸は308ウインチェスター (7.62x51mm NATO弾の民生品)。こいつで500m、次いでなんと800m の的まで狙います。800m とかたいていのお宅で最寄りのコンビニより遠いのではないでしょうか。
20インチ銃身で、ライフリングは5条右回りの1/11。バイポッドと Leupold のスコープで遠距離射撃にトライします。
ちなみに先ほどの写真で見た800m の的はこんな感じ。かろうじて左側の2重丸と、右側の人間大ターゲットが確認できますでしょうか?
ウォーミングアップの500m で10発しかない弾丸を7発も使ってしまい、800m に残されたのはたったの3発。2発の外れ弾で弾道を補正してラスト1発、ついに人間大のターゲットにヒット!! 嘘みたいです。
2回にわたってお送りした実弾射撃レポート、いかがだったでしょうか。完全にエアガンとは別物ですが、普段使っているトイガンの本物に触れられるのはなかなかできない体験。あとはやはり遠距離射撃、精密なライフルときちんとゼロインされたスコープがあり、2~3発試射が出来れば、素人でも800m という狙撃を行えることにちょっと戦慄しました。これ、狙われたら絶対防げないですよね・・・。
それにしてもデザートシューティングツアー、めちゃくちゃ楽しかったです。グアムやハワイなんかに比べるとちょっと遠いですが、フルオート射撃やサプレッサーを体験できるのはベガスならでは。そしてラスベガスはギャンブルとともに世界的なビジネスショーやコンベンションでも有名ですので、お仕事で行かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?ラスベガスやその付近に行かれる方はぜひ行ってみてください!
懇切丁寧にご指導いただき、超非日常体験をさせていただいた中井さん、
ありがとうございました!
おまけ: レンジに貼ってある射撃上での基本ルール。年季が入りすぎてハゲハゲですが、
1. 銃は常に弾が入ってるつもりで扱うこと
2. 撃つ準備が出来るまでトリガーに指をかけない
3. 銃口は常にレンジを向けておくこと
と書いてあります。
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SR-25羨ましいです、自分もいつかアメリカ行ったらやってみます!笑
帰国まで道中お気をつけください〜〜!
いやほんとめちゃ楽しかったです!
ラスベガスに行った際はぜひ!!