TASK FORCE KZL

今までさんざん再現を頑張ってきた右端の人ですが、腰回り装備の時にどうしてもわからなかくて目をつぶっていた部分があります。それはサイリウム。

サイリウムというのは米国オムニグロー社 (現 Cyalume Technologies, Inc.) の商標で、ミリタリーの世界ではこの元祖サイリウムが使われていることが多いです。ところが右端の人を始め、Fused Response 2014の訓練中に参加している数人の兵隊さんがぶら下げているのは、この元祖ではなさそうなのです。ちなみにこのサイリウム、一般名詞ではケミカルライトと言うようなので、文中は元祖との混同を避けるためケミカルライトと表記します。

右端の人は2種類のケミカルライトを使っているんですが、まず一本目はこちらの写真。見慣れた右端の人写真です。



拡大してみると、ハンドガンのランヤードに引っかけて、ビニールテープで光量調整したケミカルライトがぶら下がっています。これは以前釣り具を使って再現してみましたが、今日ご紹介したいのはこれではありません。



続いてこちら。右端の人の左側の腰装備 (ややこしい) がよくわかる角度からの写真です。



拡大ドン! 赤丸内にちょっと変わった形のケミカルライトがぶら下がってます。色はほとんど透明。これがどこのケミカルライトかわからず、ずーーっと探してたんですが、ついに見つけました! Glow Products という会社の製品みたいです。



というわけでドドン! カナダはブリティッシュ・コロンビア州の州都、ビクトリアからやってきました。



ライトはこんなパッケージに入っていました。カラーは6色あってどれがあの透明なものか不明だったので、これはないだろうというピンクを除く5色を購入。



左からレッド、オレンジ、ブルー、イエロー、グリーン。見にくくてすいません。どうやら正解は真ん中のブルーみたいです。



・・・それが各10本で合計50本。最低ロットが10本なのでこんな事態に。一生停電時の明かりには困らなそうです。ちなみにこんだけ買ってもたったの22ドル。1本あたり50円くらいなんですが、送料が商品の3倍くらいかかりました・・・。



ほんとはこれくらいでよかったのに・・・。ちなみに上部のゴムは最初から付いていて、ぶら下げるのに便利そうです。



例の写真もさらに拡大して心の眼で見ると輪ゴムでぶら下がっているようで、間違いなさそう。



というわけで、とりあえず付けていたショート IR サイリウムの束と交換。写真通り2本だけぶら下げます。50本買って使うのは2本という。



完成! 長年の懸案が解決して心の平安が保たれました! (© 愉快全快エアガン日記)

このGlow Products 製ケミカルライト、他では全然見かけないのですが、右端の人もいると思われるフォート・ブラッグ陸軍基地を始め、米海軍、英空軍、カナダ沿岸警備隊、果てはトルコ軍特殊部隊などなど、世界中の軍隊で使われているようです。本家サイリウム・テクノロジー社のものを買っとけばとりあえず鉄板だとは思いますが、たまにはちょっと変わったケミカルライトもいかがでしょうか？フォート・ブラッグに納品されているようなので、特に陸特装備の方にオススメです!


おまけ1:

Fused Response 2014の別の隊員さん。赤のコイツをじゃらじゃらぶら下げてます。チームごとに色分けしてるのかもしれませんね。右端の人も最初はこのくらいじゃらじゃらしてたのを使い切って2本になったのかな・・・。


おまけ2:

ブルーを光らせるとこんな感じ。きれいです。たくさんあるのでバキバキ使えます。