2015年06月13日

次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)

次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)
さあ前回御託とノーマルの計測で終わってしまった本シリーズ、いよいよ本題となるカスタムパーツの組み込みを行っていきたいと思います。第1回は前回の告知通り、ACE 研究所によるカスタムインナーバレル、「参式滑空銃身」 です!!



次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)このバレルの最大の特徴は、チャンバー側の端に埋め込まれたステンレス製のパーツ


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)このパーツが、ホップパッキンと共にチャンバー内で BB 弾を保持することで、常にバレルのセンターから発射できるようになるとのこと。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)ノーマルバレルの300mm に対して、302mm とほぼ同じ長さのものを使います。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)長さは変わらないですが、内径がやや細い (0.02mm 程度) そうです。あとマズル側がすこしテーパーされています。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)さて早速組み込んでいきましょう。SCAR-H を分解するのは初めてなので、Web で先人の偉業を参考に行います。まず、リアサイトを外すと現れるこのネジを外します。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)続いてストックの根元付近にある3つ並んだネジのうち、ストック側の2本を外します。これは左右にあるので合計4本です。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)さらに写真の黒いパーツに付いている2本のトルクスネジのうち、ストック側の1本を外します。T25のトルクスドライバーを使いましょう。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)これでアッパーレシーバーを前にずらすとテイクダウン完了です。ダミーボルト周りがポロポロ取れてしまう M4よりテイクダウンしやすいですね。ネジがいっぱいでめんどくさいですけど。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)アッパーからインナーバレルアッセンブリーを外していきます。M4のようにただ引っこ抜こうとしても抜けません。チャンバー部分をつかんで、マズル側に押し込みつつ写真のように90度ひねります


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)するとロックが外れてインナーバレルアッセンブリーを取り外せます。バネの前に付いている黒いプラスチックの筒状パーツが、アウターバレル側に残ると非常に厄介なことになるので、インナー側についてきているか確認しましょう。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)ホップ押さえ、虫ゴム押さえ、虫ゴム、C リングを外してインナーバレルを引き抜けば分解完了


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)逆の手順で参式滑空銃身を組み込みます。ホップパッキンの外側には薄くシリコングリスを塗っておきました。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)早速試射・・・と行きたいところですが、その前に命中精度において超重要な要素である 「初速」 を計測しておきます。10発計ってその平均を取り、さらに最高と最低の差を見てバラツキを確認します。

SCAR-H 初速 (10回計測)
平均最高最低
ノーマル80.07m/s80.67m/s79.58m/s1.09m/s
参式滑空銃身79.81m/s80.81m/s79.60m/s1.21m/s

なんかどちらもやけに初速が低いですね。これはおいおいなんとかするとして、命中精度において大切なのは初速の高低よりも安定性です。一見参式の方が不安定に見えますが、実はこの最高80.81m/s というのが1発だけやけに早く、この1発を除くと最高は79.99m/sとなり、なんと0.36m/s 差の中にすべて収まります。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)初速も計り終わったところで、いよいよグルーピングの計測を行っていきます。前回ノーマルのグルーピングを取った時の反省を踏まえ、より安定度を増すために銃の固定法を変えました。前回はグリップの下にマガジンと文庫本を置いて高さ調節を行ったのですが、今回は写真のように工作用のジャッキを導入しました。これでぐっと安定する上に、微妙な上下調節も可能となりました。


次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)さらにターゲットペーパーもバージョンアップ。狙点がわかりやすいように十字を入れたのと、後でわからなくならないよう組み込んだパーツを書く欄を加えました。

では、参式滑空銃身の計測結果を発表します・・・。

Rd1Rd2Rd3Rd4Rd5平均
ノーマル112mm105mm72mm110mm90mm97.8mm
参式滑空銃身68mm97mm92mm105mm77mm87.8mm


なんとノーマルより10mm 狭いグルーピングにまとまりました。これはかなり有意な差と言えると思います。撃っていて感じたのは、ノーマルで10発に1~2発見られるフライヤー的な外れ弾が、参式滑空銃身ではほとんど見られなかったという点です。これは参式滑空銃身の仕組み的に、BB 弾のバラつき (サイズ・真球度・キズ) に強いせいかもしれません。バレルとの接触を極力小さくしたおかげで、イレギュラー弾の影響が少なくなるのでは無いでしょうか?第1回からノーマルを凌駕する結果を叩きだした 「参式滑空銃身」、幸先がいい感じです!

と思ったら、なんと本シリーズの (勝手に決めた) 公式レンジである Blue Target さんが、2015年6月末をもって閉店してしまうみたいです。都心近郊で20m の距離が取れる室内レンジが他にあるのでしょうか・・・?


とりあえず・・・次回検証するカスタムパーツは・・・こちら!!

次世代 SCAR-H 命中精度カスタム!! (参式滑空銃身編)






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Posted by taroybmx  at 00:44 │Comments(0)エアガンSCAR-H カスタム

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